音楽おみくじ電話

[JPN]

梅本佑利 -「 音楽おみくじ電話」 (2022)

2022年1月1日0時00分〜1月7日24時00分(一週間限定イベント)

参加方法:

まず、050-5445-5448に電話をかける。

次に、音楽(ルーレット音)が流れたら、1,2,3の番号から一つ選んでプッシュ!

音楽は【大吉】、【吉】、【凶】の三種類!

楽譜 [LINK]

 

[ENG]

Yuri Umemoto - Music Omikuji Phone (2022) 

January 1, 2022, 0:00 (JST) ~ January 7th, 24:00 (JST)

050-5445-5448 (Japan)

+81-50-5445-5448(international call).

How to play:

First, call +81-50-5445-5448(international call).

Next, when music (roulette sound)is played, select one from 1, 2 and 3 numbers and push!

3 types Japanese OMIKUJI (fortune)music!: [Daikichi] (great fortune), [Kichi] (middle fortune), and [Kyo] (curse)!

Sheet Music [LINK]

「 音楽おみくじ電話」 (2022) は、梅本佑利によって作曲され、電話回線と「IVR」(自動音声応答システム)を用い、お正月の「おみくじ」に擬えたイベント作品である。

 

参加者が特定の番号に電話をかけると、宮城道雄作曲の「春の海」を素材とした音楽(ルーレット音)が再生される。その状態で、1、2、3の番号の中から任意の番号を押すと、三種類の音楽「吉」、「大吉」、「凶」の中から一つが再生される。こうした、「トリガー」(切っ掛け)によって、結果の見えない「イベント」が発生する仕組みは、スーパーマリオシリーズの「ハテナボックス」に代表される、ゲームカルチャー独特の演出乃至は音楽表現である。 

 

宮城道雄の「春の海」は、日本のお正月の定番曲。正月のテレビ番組やスーパーマーケットで必ず耳にする音楽である。

 誰もが「和」を連想するこの作品も、作曲年は1929年と、邦楽作品としてはかなり新しい部類に入る。また、西洋音楽的な作曲法の導入や、作品成立当初からの、作曲者による洋楽器とのコラボレーション(ヴァイオリニスト、ルネ・シュメーとの共演)等、西洋音楽と深い関わりを持ち、当時の日本の近代化、欧米化を象徴する作品でもある。

 そして現代、欧米化が進んだ日本においてこの音楽は、日本人にとっての「お正月」、そして「和」のアイコンとして大衆に認識され、エンタメ、消費社会とは切っても切り離せないものへとなっている。

 本作品においては、そういった背景を持つ「春の海」を、日本のゲームカルチャーの文脈における「チップチューン」の語法で引用している。