Connecting Pyotr for solo violin

Copyright © 2019 by Yuri Umemoto - All rights reserved
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「コネクティング・ピョートル」- ヴァイオリンソロのための
Connecting Pyotr for solo violin


この作品は、ヴァイオリニストの成田達輝さんに、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のアンコールピースとして作曲しました。

実はこの曲を書くまで、僕にとってのチャイコフスキーの音楽は、どこかネチネチしていて、どうもとっつきにくいものでした。


そんなある日、「チャイコフスキーのしつこさって、なんだかあなたにそっくりね。」と、友人に指摘されました。その後よく考えた結果、彼の音楽には、僕自身に共通する作曲の「癖」みたいなものがあることに気づきました。そして探れば探るほど、たくさんの音楽の共通点が浮かび上がってきたのです。そう、実は、チャイコフスキーに対する僕の感情はなんとも単純な、一種の同属嫌悪だったのです。


この作品では、彼の反復的な基質や技巧性など、チャイコフスキーと、自分に共通する性格を照らし合わせ、それらをコネクターとして自分の音楽(現在)と彼の音楽(過去)を接続させるように曲を作りました。
ヴァイオリン協奏曲のアンコールということで、第三楽章の動機を、この曲の動力として使っています。


この作品は成田達輝さんに、そして、偉大なる作曲家、ピョートル・チャイコフスキーに捧げます。


2019年 12月16日, 梅本佑利