Automatism 1a, 1b (2018)
for solo violin
October 24, 2018, premiere
violin, Maiko Matsuoka
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梅本佑利 - Automatism 1a, 1b (2018)
ヴァイオリンのための
2018年10月24日, 初演
ヴァイオリン, 松岡麻衣子
![[Automatism 1a] - 自動筆記法による絵画 Painting by automatic writing 2018 © Yuri Umemoto](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/sb58084a06ff7958b/image/ibb96b91fc2dc3418/version/1538061386/image.jpg)
Automatism 1a, 1b 〜超現実と現実の交差
«The Intersection of Surreal and Reality »
「automatism」(筋肉性自動作用)は、まるで自分以外の存在に憑依されて肉体を支配されているかのように、無意識下に動作を行う現象等を指す心理学用語である。また、自動作用による筆記は自動筆記と呼ばれる。
私はその自動筆記法によって、無意識や意識下の世界を反映し美意識や論理を超越した「超現実」的構成を枠に作曲することにした。
1aは絵、1bは文章の自動筆記によるが、この曲における自動筆記はあくまで構成であり、音は意識下である。すると音には美意識や論理が介入し、そこに「超現実と現実の交差」が生まれる。
1bは自動筆記によって書かれた文章で、そのままアクションに変換できることが多かったため曲の殆どは超現実的である。
自動筆記によって描かれた、私の奥底にたしかに存在するサイコシス性が暴露されるのである。
特徴的なコーダは演奏会習慣の中の「automatism」(機械(無意識)的行為)にフォーカスしており、そこにはサイコシスの「永続性」と、私が今までに実践してきた「共在する音楽」がある。
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